【iDempiere Lab】iDempiereのガジェットの活用法:Yellowfinとの連携

 Yellowfinイエローフィン)は、オープンソースではありませんが、BI(Business Intelligence)の分野では数々の賞を受賞するなど、操作性や綺麗なレポート表示に定評のあるソフトウェアです。

 iDempiereアイデンピエレ)にも、簡易的なBI機能はありますが、より高度な分析を行いたい場合には、BIツールを活用するのもひとつの手だと思います。

 そこで、この研究日誌では、iDempiereのガジェット(ダッシュボード)の機能を活用して、Yellowfinとの連携について、調査及び研究したいと思います。

出来上がりイメージ

 本日の調査及び研究の結果から書くと、思ったより簡単に連携する事ができました。これは、iDempiereのガジェットの機能は、コーディングすればある意味なんでも出来る事と、YellowfinのAPIが使い易いという事なのかなと思います。

iDempiereのガジェットにYellowfinのダッシュボードを表示したところ。
iDempiereのガジェットにYellowfinのダッシュボードを表示したところ。

 今回はiDempiereとYellowfinがどのように連携できるのか調査及び研究するのが目的ですので、表示しているデータソースはiDempiereのものではないのですが、iDempiereにログイン直後に上記のようなイメージで綺麗なダッシュボードを表示させる事が可能です。

 iDempiereからYellowfin側にログインユーザーの情報を送っており、Yellowfin側でログインユーザーに応じて表示する内容を変更するような事ができるようなので、ユーザーに応じたダッシュボードを表示させる事が出来そうです。

 今回は、iDempiereのガジェットをコーディングして作成していますが、コーディングといっても100行程度の簡単なもので、YellowfinのAPIで定義されているパラメータは決まっていますので、わざわざコーディングしなくても、パラメータ設定だけで、iDempiereとYellowfinを連結させる事は、割と簡単にできそうだなという実感を得ました。

 そして、ダッシュボード以外のYellowfinの機能も、iDempiereのフォームなどの機能を活用すれば連携出来るのではないかと思います。例えば、Yellowfinには、ドラッグ&ドロップでクロス集計する事ができる機能がありますが、それを連携させてiDempiereの上でクロス集計して分析するなども割と簡単にできるのではないかと思います。

 ユーザーはYellowfinの存在は気にする事無く、あたかもひとつのシステムとしてiDempiere内で業務処理と高度なデータ分析の両方がシームレスに提供できそうですね!

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