2015年

4月

19日

【JPIERE-0090】会計レポートをiReportで制御するためのパラメータ

 オープンソースのERP iDempiere(アイデンピエレ)には、会計レポート(Financial Report)という経理部のパワーユーザー向けの帳票(レポート)作成ツールがあります。この会計レポートを使用するとパラメーター設定だけで財務会計や管理会計に必要となるレポートが簡単に作成できます。通常、この会計レポートで貸借対照表や損益計算書も作成します。

 しかしながら会計レポートは汎用的に作られているレポート作成ツールですので、貸借対照表は作成できても、そのレポート表示は、「資産の部」と「負債の部」と「純資産の部」が一列に表示されてしまいます。いわゆる"報告式"とよばれる、"左側"に「資産の部」があり"右側"に「負債の部」と「純資産の部」が表示されるレイアウトにするには、iDempiereの機能だけでは実現できませんでした。

【補足説明】貸借対照表が一列に表示される

 貸借対照表が一列に表示されるというのは、iDempiereに限った話ではありません。私の古い記憶ではSAPも貸借対照表が一列に表示されていました。

 貸借対照表が"左側"に「資産の部」があり"右側"に「負債の部」と「純資産の部」があるレイアウトで表示されるのは当たり前のように感じますが、そのレイアウトは"貸借対照表専用のレイアウト"となりますので、機能が汎用的に作られているERPでは、レポート作成ツールに貸借対照表だけのために特別にパラメータを追加するというのは、色々と難しいのではないでしょうか…。

 そこでiDempiereでは会計レポートのデータを、iReportで作成した帳票定義で表示できるようになっています。iReportは、オープンソースのBIとして有名なJasperReportsの帳票作成ツールです。iReportを活用する事で、iDempiereの標準機能より表現力豊かなレポートを作成する事ができます。

 JPiereでは、iReportを会計レポートでより活用しやすくするために、iReport側で会計レポートのデータを表示制御できるように自由にパラメータを設定しておく事ができる項目を追加しました。

 自由にパラメータ設定をしておく事ができる項目をiReportで活用する事により、"報告式"の貸借対照表も作成する事ができます。

PA_ReportLineテーブル

 レポート行(PA_ReportLine)テーブルに「JP_Parameter」というカラムを追加しました。

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