アプリケーション辞書 共有マスタ

iDempiereは、ウィンドウとプロセス、レポートの3つの機能を中心として業務を処理し管理するするシステムです。アプリケーション辞書にはそのウィンドウとプロセス、レポートを開発するために共有して使用するマスタがあります。ここではそのアプリケーション辞書で共有して使用するマスタについて調査及び研究し、その成果をまとめています。

エンティティタイプ

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エンティティタイプは、アプリケーション辞書の設定の至る所で選択入力するようになっています。iDempiereでは、このエンティティタイプにより、各種設定を誰が行い保守していくのか区分管理しています。

エンティティというと漠然としてしまいますが、アプリケーション辞書におけるエンティティとはアプリケーション辞書に登録するレコード1件、1件の事をエンティティと考えると理解しやすいと思います。アプリケーション辞書という概念に含まれるテーブルの多くには「エンティティタイプ(Entity Type)」というカラムがあり、誰がどのような意図で登録したレコードなのか区分管理できるようにしています。

エレメント

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iDempiereでは、データベースのカラム(Column)をエレメント(Element)としてマスタ化して管理しています。マスタ化する事により、iDempiereでは、あるカラムがどのテーブルで使われているのか簡単に把握する事ができます。

リファレンス

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リファレンスには、「リストバリデーション」、「テーブルバリデーション」、「データイプ」の3種類がありそれぞれ役割や機能が異なります。それぞれの役割や機能を正しく理解し、上手に活用する事はiDempiereをカスタマイズする上でとても重要です。

データタイプのリファレンス

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データタイプのリファレンスは、主にカラムの設定でリファレンスの選択リストとして使用されています。データタイプのリファレンスは、iDempiereにおけるデータの"型"を表していると考えると理解しやすいと思います。カラムの設定では、必ずリファレンスを1つ選択する必要があります。リファレンスを設定する事で、データベース上のデータの型を表すとともに、画面上に表示されるフィールドの種類を選択している事になります。データタイプのリファレンスは、テーブルとカラムの設定やウィンドウ設定、検索ウィンドウ設定、レポートとプロセスのパラメータ設定などにGUIやカラムと関係する所で使用されています。

ダイナミックバリデーション

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ダイナミックバリデーションを使用すると、画面の入力フィールドの選択値を変数を使用して動的に制限する事ができます。例えば受注伝票の取引先住所フィールドは、入力した取引先に結びついている住所しか選択できないようにダイナミックバリデーションを使用して制限しています。

取引先を入力すると、その取引先と結びついている住所がリスト表示されるダイナミックバリデーションの例
取引先を入力すると、その取引先と結びついている住所がリスト表示されるダイナミックバリデーションの例