【iDempiere PJ Reports】Reduce size of Repository

 これまで、Bitbucket上にあるiDempiereのリポジトリのサイズは約1.5GBほどあったのですが、この度、リポジトリのサイズを減らす処理が行われ、約270MBになりました。

 リポジトリのメンテナーで、iDempiereコミュニティーのリーダーでもあるカルロス氏は、すべてのiDempiereの開発者に再度リポジトリからクローンしてiDempiereの開発環境を作り直す事を推奨しています。

iDempiereのリポジトリをリサイズしたので、すべての開発者は、再度クローンして下さい。

 コミュニティーのみなさん、こんちは!

 すでに知っていると思いますが、(iDempiereのソースコードを管理しているWebサイトの)ビットバケットは、(iDempiereのソースコードのバージョン管理システム)マーキュリアルのリポジトリに対して2GBまでという制約があります。そのため、少し前から、ビットバケットよりiDempiereのリポジトリのサイズ(リサイズ前は1.5GB)について、注意を受けていました。

 ビットバケットのリポジトリのサイズについては、下記のページを参照して下さい。

 うれしいことに、この問題に対して、ヒップ・リック氏が、iDempiereのリポジトリのサイズを減らす処理を実施してくれました(JIRAチケットIDEMPIERE-2940:reduce size of repository)。

 ありがとうヒップ!

 このアプローチは次の通りです。

iDempiereの履歴からjarファイルとzipファイルの削除。必要なライブラリは、マテリアライゼーション時に取得するように変更。ほとんどのライブラリは、mavenを参照しダウンロードされ、いくつかのファイルはビットバケットから直接ダウンロードされます(これには、まだ改善の余地があります)。

 この処理のメリットは明確で、iDempiereのソースコードのダウンロード時間がとても短くなりました。そして、リポジトリのサイズが2GBに達するまで、これから数年間はまだビットバケットを使用する事ができます。(^O^)/

 しかし、次の妥協点があります。

  • 必要なライブラリをすべてダウンロードするため、マテリアライゼーションに時間がかかるようになった。
  • iDempiereコミットの履歴のリンクが壊れ、チェンジセットのIDが変更になった。しかし、この助けてとして、古いiDempiereのリポジトリをリネームして(idempiere-historic)残してあります。
  • そして、これが多分もっとも大きな妥協点ですが、iDempiereリポジトリからクローン、もしくはフォークした皆さんは、再度リポジトリをクローンする必要があります。そうせずに"hg pull"を実行すると"abort: repository is unrelated"というメッセージを受け取る事になるでしょう。そのため、リポジトリから再度クローンを取得し、マテリアライゼーションを実施する必要があります。もし、あたなが現状のままリポジトリを残しておきたいのなら、あなたは、.hg/hgrcのURLを”idempiere”の代わりに"idempiere-historic"に変更する事ができます。しかし、idempiere-historicリポジトリが今後変更される事はありませんので注意して下さい。

 不便をかけて申し訳ありません。しかし、これはプロジェクトを継続していくために必要な事です。"long live to iDempiere"(^◇^)

 よろしくお願い致します。

カルロス・ルイス

訳:萩原秀明

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