出納帳明細と入金伝票/支払伝票は1:1で結びつきます。
出納帳を完成にした後で、この結びつきの間違いを発見した場合には、iDempiereの標準機能ではその出納帳を一度取り消しする必要があります。そのため出納帳明細の数が多い場合には再入力がとても面倒です。
そこで、JPiereでは、出納帳を完成にした後でも、出納帳明細と入金伝票/支払伝票の結びつきを変更できるようにしました。
チェック仕様
出納帳明細の"入金支払伝票(C_Payment_ID)"フィールドと"取引先(C_BPartner_ID)"フィールドを"常時更新可能"にすると、出納帳を完成にしても、変更する事ができるようになります。しかし、無制限に変更を許可してしまうと、矛盾したデータになってしまう可能性がありますので、次のチェックロジックをモデルバリデーターに実装しています。
入金支払伝票フィールドのチェックロジック
◆入金伝票/支払伝票の伝票ステータスが適切かどうか
変更した入金伝票/支払伝票の伝票スタータスが"ボイド"か、"リバース"か、"無効"の場合、エラーになります。
◆完成になっていない入金伝票/支払伝票と完成している出納帳を結びつけようとしていないか
完成になっていない入金支払伝票と出納帳明細を結びつける場合、出納帳の完成時に、入金支払伝票の出納帳記帳済みフラグがONになる事を想定しています。そのため、完成になっていない入金支払伝票と完成している出納帳は結びつけることができません。
◆入金伝票/支払伝票が既に記帳済みでないか
◆入金伝票/支払伝票の取引先と出納帳の取引先が同一かどうか
◆入金伝票/支払伝票の金額と出納帳の取引金額が同額がどうか
取引先フィールドのチェックロジック
◆入金伝票/支払伝票の取引先と出納帳の取引先が同一かどうか
◆売上請求伝票/仕入請求伝票の取引先と出納帳の取引先が同一かどうか
カスタマイズ情報
カスタマイズクラス
- jpiere.base.plugin.org.adempiere.base.JPiereBankStatementLineModelValidator