【iDempiere Lab】クライアントの初期化のポイント

 JPiereでは、【JPIERE-0158】クライアントの初期化と削除 において、いろいろな要望に応じてデータを削除できるようにしていますが、設定が比較的少なく済んで、データの削除残しの可能性が低いのが「クライアントの初期化」です。このコンテンツでは、クライアントの初期化のポイントについてまとめておきたいと思いますので、参考にして下さい。

【ポイント】データ削除は計画的に‼

クライアントの初期化のポイント

 「クライアントの初期化」では、"削除プロファイル"にデータを削除したくないテーブルを設定する事で、"削除プロファイル"に設定されているテーブル以外のテーブルのデータをすべて削除するような事が可能です。

"削除プロファイル"には、削除したくないテーブルを登録する!

 テーブルの一部のデータを残して、他のデータは削除したいような場合は、"削除プロファイル"のSQL Where句に、残したいデータの条件を指定して下さい。

削除プロファイルの"SQL WHERE句"には、残したいデータの条件を入力する。

削除プロファイルのSQL WHERE句
削除プロファイルのSQL WHERE句

削除プロファイルの"SQL WHERE句"を空欄にすると、そのテーブルのデータは削除されない!!

削除プロファイルのSQL WHERE句には、残したいデータの条件を指定しますので、空欄にする事で、"このテーブルのデータは全て残す(=このテーブルのデータは削除しない)"という設定になります。

削除プロファSQL WHERE句
削除プロファSQL WHERE句

【ポイント】「クライアントの初期化」の削除プロファイルの設定のコツ

クライアントの初期化の削除プロファイルには、削除したくないテーブルと、削除したくないデータの条件を設定する!!

初期化テーブル と それ以外のテーブルの処理の違い

 「クライアントの初期化」において、“初期化テーブル”のデータは、削除プロファイルにそのテーブルの削除定義が無い場合は削除されませんが、“初期化テーブル”以外のテーブルでは削除プロファイルにそのテーブルの削除定義が無い場合は、データは全て削除されます。

初期化テーブル以外のテーブルで、削除プロファイルに設定が無いテーブルのデータは全て削除されるので、削除漏れの可能性が低い!!

初期化テーブルには、削除する可能性が低いと思われるマスタデータのテーブルがほとんど!! 初期化テーブルのデータを削除したい場合は、削除プロファイルのSQL WHERE句フィールドに残したいデータの条件を設定する。そうする事でその条件に該当しないデータが削除できる!!

初期化テーブルの確認 - 削除テーブルの確認レポート

削除テーブルの確認レポートを使用して初期化テーブルを確認する事ができます。そして削除プロファイルを指定する事で、どのように削除処理されるのか確認できます。

削除テーブルの確認レポート(CSV表示)
削除テーブルの確認レポート(CSV表示)
削除テーブルの確認レポート(Excel表示)
削除テーブルの確認レポート(Excel表示)