【JPIERE-0092】取引先マスタインポート

オープンソースのERP iDempiere(アイデンピエレ)の日本商習慣対応ディストリビューションであるJPiere(ジェイピエール)では、法人マスタや企業グループマスタなど取引先マスタに関係するマスタが追加されています。法人マスタは取引先マスタに設定するようになっていますので、iDempiereの標準機能で用意されている取引先マスタインポートの機能を拡張し、法人マスタの設定情報もインポートできるようにしました。

取引先マスタインポートは2018年6月~9月にかけて大きくリファクタリングしています。

実行条件

◆インポート社内担当者識別情報

社内担当者の情報をインポートする際に、ユーザーマスタと照合する際のキー情報を選択します。照合対象となるユーザーは、社内担当者として選択できるユーザーのみに制限され、選択した識別情報だけでは識別できない場合は、直近で登録されたデータが入力されますので、識別情報は"検索キー"や"名称"だけでも、照合する事ができます。

詳しくは【JPIERE-0400】ユーザーインポートを参照して下さい。

◆インポートユーザー(取引先担当者)識別情報

取引先担当者の情報をインポートする際に、ユーザーマスタと照合する際のキー情報を選択します。照合対象となるユーザーは、インポートする取引先の情報とユーザーマスタに設定されている取引先が同じデータに制限されますので、識別情報は"名称"だけでも、同じ名前のユーザーがその取引先にいないのであれば照合する事ができます。もし同じ識別情報のユーザーが複数存在した場合は、直近で登録されたユーザーが優先して入力されます。

詳しくは【JPIERE-0400】ユーザーインポートを参照して下さい。

取引先マスタインポートウィンドウ

インポートデータのフィールドグループ

得意先情報のフィールドグループ

仕入先情報のフィールドグループ

証票参照情報のフィールドグループ

販売情報のフィールドグループ

取引先住所情報のフィールドグループ

住所情報のフィールドグループ

取引先担当者(ユーザー)情報のフィールドグループ

取引先マスタをインポートする際に、取引先担当者の情報を登録もしくは更新する事ができます。更新処理では、ユーザーマスタの取引先情報とインポートする取引先が同じである事を条件に、既存のユーザーマスタと照合します。ユーザーマスタに取引先マスタが設定されていないと、ユーザーマスタが2重登録される可能性がありますので、データ移行の際には注意して下さい。

更新履歴

2024年12月4日(v11)

◆データアクセスレベルを"全部"に変更しました

連結経営管理のプラグインの開発に伴い、取引先マスタのインポートテーブル(I_BpartnerJP)のデータアクセスレベルを"テナント+組織"から"全部"に変更しました。そして、それに伴いXクラスとIクラスを再作成しました。

2023年3月6日(v10): インポート済みデータの削除処理のエラーを修正

過去にインポートしたデータを削除するDELETE文がエラーになるのを修正しました。

2021年2月24日:インポートデータの組織情報の設定

組織情報が、インポートしたデータではなく、ログイン時に選択した組織になっていたのを、インポートしたデータの組織になるように修正しました。

2018年7月21日:取引先マスタの社内担当者の識別情報を選択できるように改善

ユーザーを識別するための情報は歴史的な経緯があり、あいまいな状態になってしまっています。そこでJPiereではユーザーを識別するための情報をインポートする際に選択できるように改善しました。

◆追加カラム

  • JP_SalesRep_Name
  • JP_SalesRep_Value

◆同じように改善したインポートプロセス

2018年6月

取引先マスタインポートプロセスをリファクタリングしました。

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