【JPIERE-0489】ユーザー住所

 オープンソースのERP iDempiereでは、ユーザー企業の従業員も、社内販売や経費精算等を行うため、取引先マスタとして登録します。そして、取引先マスタには、得意先や仕入先も登録するようになっており、それぞれフラグで区分管理できるようになっています。

 取引先マスタは、納品先や請求先を登録できるように住所マスタと結びつくようになっています。そして、そこに従業員の住所も登録できるようになっています。

 しかしながら個人情報保護の観点から、従業員の住所と取引先の住所は分けて管理したい事も多いと思います。そこで、従業員の住所は、ユーザーマスタの子タブとして登録できるようにして、取引先の住所とは分けて管理できるようにしました。

ユーザー住所タブ

ユーザーの住所は、【JPIERE-0422】ユーザー(JPiereウィンドウ)の子タブとして配置しています。

ユーザー住所タブ

ユーザー住所タブは、基本的には取引先の住所と同じにしています。

◆住所ラベル

ユーザーの住所を区別するための情報を入力して下さい。空欄で保存した場合に、ユーザーの名称が自動入力されます。

◆デフォルト

ユーザーが複数の住所を持っている場合に、その中から1つデフォルトとしてメインの住所とする事ができます。

【ポイント】ユーザー住所タブへのアクセス制御

従業員の住所をユーザーマスタの子タブに配置するにの加えて、適切なアクセス制御をする事で、従業員の住所という個人情報が守れる事になるかなと思います。iDempiereでは色々な方法でアクセス制御ができるようになっていますので、ユーザー情報タブへも適切なアクセス制御を設定して下さい。

カスタマイズ情報

追加テーブル

  • JP_User_Location

※アプリケーション辞書の設定は、2Packでパックアウトできるようにしてあります。

追加クラス

  • I_JP_User_Location
  • X_JP_User_Location
  • MUserLocation