【PostgreSQL-0015】PostgreSQLをZIPアーカイブファイルからWindowsにインストールする

PostgreSQLの古いバージョンの動作検証がしたくて、Windows ServerにZIPアーカイブファイルからインストールを方法を調査及び研究し、その成果をまとめています。

PostgreSQLのZIPアーカイブファイル

EnterpriseDB社のサイトにZIPでアーカイブされたPostgreSQLのバージョンが掲載されています。ZIPファイルを解凍しても、インストーラーが無いため、自分で初期設定する必要があります。

ダウンロードしたZIPファイルを解凍し、適切な所に配置する

zipファイルを解凍すると、その中にpsqlというフォルダがあると思います。

このコンテンツでは、Cドライブの直下にpsqlフォルダを配置したという前提で説明して行きます。

dataフォルダとlogフォルダの作成

psqlフォルダの中にdataフォルダとlogフォルダを作成します。

環境変数の設定

path

環境変数に、psqlファオルダのbinフォルダまでのパスを通します。

パスが通ると事をコマンドプロンプトで確認しましょう!!

psql --version

無事パスが通っていれば、PostgreSQLのバージョン情報が表示されますが、下記のようなエラーが表示される場合もあるかもしれません。

The program can't start because MSVCR100.dll is missing from your computer. Try reinstalling the program to fix this problem

(コンピューターにMSVCR100.dllがないため、プログラムを開始できません。この問題を解決するためには、プログラムを再インストールしてみて下さい。)

このメッセージは、Windows Server2016で確認しました。Visual Studio C++ 2010のランタイムをインストールすれば解決します。

PGDATA

データベースクラスタの作成

pgsqlのファルダの場所で、initdbコマンドを実行し、データベースクラスタを作成します。

initdb -U postgres -A password -E utf8 -W

  • U : 作成するデータベースクラスタのスーパーユーザ名
  • A : 認証方法の指定。passwordはパスワードを用いた認証を行うの意
  • E : 文字コードの指定
  • W : 新規スーパユーザに対してパスワード入力を促します
  • D : データベースクラスタを格納するディレクトリ(相対パス)。未指定の場合は環境変数PGDATAが指定される。

iDempiereを動かすための初期設定

AdempiereのRoleを作成する

iDempiereのDBを作成するためには、AdempiereのRoleを登録する必要があります。

psql -U postgres -c "CREATE ROLE adempiere SUPERUSER LOGIN PASSWORD 'adempiere'"

 

iDempiere用のデータベースの作成

createdb --template=template0 -E UNICODE -O adempiere -U adempiere idempiere