【iDempiere標準業務機能】会計カレンダー

会計カレンダーをオープン/クローズする事で、伝票の登録を制御する事ができます。

例えば、20XX年4月の会計カレンダーをクローズにすると、20XX年4月の伝票は完成にする事ができません。

会計期間がクローズされていた場合のエラー表示「会計期間クローズされました」
会計期間がクローズされていた場合のエラー表示「会計期間クローズされました」

会計カレンダーウィンドウ

カレンダータブ

必ず1つはベースとなるカレンダーが必要です。ベースとなるカレンダーはクライアントウィンドウのクライアント情報タブに、ベースカレンダーとして設定します。

カレンダーのオープン/クローズは、原則としてベースカレンダーに対して行います。

カレンダータブ
カレンダータブ

カレンダーはいくつでも登録する事はできます。ベースカレンダーが、オープン/クローズで伝票の登録を制御するのに対して、それ以外のカレンダーは会計レポートで、レポートの表示期間の指定に使う事ができます。

ここで、ベースカレンダーと言っているのは、 クライアントウィンドウのクライアント情報タブのベースカレンダーに設定されているカレンダーの事です。

 

年タブ

年タブではカレンダーの年度を作成します。年度の設定なので、必ずしも1月1日がスタートである必要はありません。日本では4月1日スタートの会社が多くありますので、そのような場合4月を第1会計期間とするのが標準的な使い方になります。

期間作成ボタンを押すと、期間タブのデータを一括で作成する事ができます。このプロセスは1会計期間が1ヶ月になります。

◆開始日付

会計年度の開始日付を入力します。

◆日付書式

作成する期間の名称の書式をyyyMMdd形式で指定する事ができます。

期間タブ

期間タブでは、1会計期間の開始日付から終了日付を指定します。

期間タブの子タブに期間管理タブがあり、ベース伝票タイプ毎にオープンクローズを制御する事ができます。

期間タブの全部オープン/クローズボタンを押すと、期間管理のベース伝票タイプ毎のオープン/クローズ処理を一括して行う事ができます。

◆期間アクション

  • オープン期間…会計期間をオープンにします。
  • クローズ期間…会計期間をクローズにします。
  • 期間永久クローズ…期間永久クローズ処理すると、その会計期間は再度オープンにする事はできません。

期間管理タブ

期間管理タブでは、ベース伝票タイプ毎にオープン/クローズを制御する事ができます。

組織毎の会計カレンダー設定

複数の会社を1つのクライアントで管理している場合など、組織毎に会計カレンダーのオープン/クローズを制御したいという要望が出てきます。iDempiereでは、組織マスタの組織情報タブにカレンダーを設定する事で、組織毎に会計カレンダーのオープン/クローズを制御する事ができます。

組織マスタの組織情報タブ
組織マスタの組織情報タブ

会計スキーマの自動期間管理

会計スキーマにある自動期間管理フラグがONになっている場合は、会計カレンダーでのオープン/クローズの制御が効かなくなります。

自動期間管理フラグをONにすると、システム日付を基準として、過去日数と未来日数の範囲の日付であれば、伝票を完成にする事ができます。

  • 会計スキーマの自動期間管理は、クライアントを新規作成した時には、デフォルトでONになっています。
  • 会計カレンダーをオープンにしても、伝票作成時に「会計期間クローズされました」のメッセージが表示される場合には、確認してみて下さい。
  • 日付でオープン/クローズを自動的に管理するのは運用的には難しい場合が多いと思いますので、会計スキーマの自動期間管理はOFFにして、会計カレンダーで制御するようにするのをオススメします。