【JPIERE-0375】過大請求防止のチェックロジック

オープンソースのERP iDempiereの標準機能では、受注伝票/発注伝票の明細で、請求済みの数量を管理しています。その際に、過大請求をするような伝票入力をする事も可能な状態になっています。そこで、過大請求ができないようにチェックするロジックを選択適用できるようにカスタマイズしました。

売上請求伝票明細/仕入請求伝票明細作成時のチェック

売上請求伝票明細を作成する際に、結びつく受注伝票明細がある場合には、請求済数量が注文数量を超えていないかどうか事前チェックするロジックを加えました。

このチェックはたんなる情報として、売上請求伝票明細を作成する際に表示されます。

仕入請求伝票でも同様です。

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受注伝票明細/発注伝票明細の過大請求防止のチェック

受注伝票明細の注文数量より請求済数量が大きくなるのを防止する事ができます。

システムコンフィグ設定

◆JP_CHECK_ORVER_QTYINVOICED_SO

受注伝票明細で過大請求防止のチェックを行うかどうか設定します。

  • Y - 行う
  • N - 行わない

◆JP_CHECK_ORVER_QTYINVOICED_PO

発注伝票明細で過大防止のチェックを行うかどうか設定します。

◆JP_CHECK_ORVER_QTYINVOICED_C-RMA

得意先返品受付伝票明細で過大請求防止のチェックを行うかどうか設定します。

◆JP_CHECK_ORVER_QTYINVOICED_V-RMA

仕入先返品依頼伝票明細で過大請求防止のチェックを行うかどうか設定します。

カスタマイズ情報

クラス

◆jpiere.base.plugin.org.adempiere.base.JPiereInvoiceLineModelValidator

売上請求伝票明細が受注伝票明細と結びついている時に、過大請求になりそうかどうかチェックして、過大請求になりそうな場合に、その旨を表示します。仕入請求伝票明細も同様です。

◆jpiere.base.plugin.org.adempiere.base.JPiereOrderLineModelValidator

受注伝票明細の請求済数量が更新される際に、過大請求となる場合はエラーにします。発注伝票明細も同様です。

◆jpiere.base.plugin.org.adempiere.base.JPiereRMALineModelValidator

得意先返品受付伝票明細の請求済数量が更新される際に、過大請求となる場合はエラーにします。仕入先返品依頼伝票明細も同様です。

メッセージ

◆JP_Over_QtyInvoiced_Possibility

請求済数量が過大になる可能性があります。(Possibility of Over Invoiced Qty )

◆JP_Over_QtyInvoiced

請求済数量が過大になります。(Over Invoiced Qty)

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