連結取引先マスタを使用すると、各テナント毎に登録される取引先マスタを統合できます。複数のテナント(旧クライント)を使用してグループ経営を行う場合に、テナントを串刺しにして数値を集計するキー情報として使用することを想定しています。
連結取引先マスタウィンドウ
連結取引先マスタは、各テナントに登録されている取引先をまとめて各テナントの毎の数値を集計するキー情報として機能します。 既に登録されている取引先マスタに、連結取引先マスタを設定することもできますし、登録した連結取引先マスタから各テナントの取引先マスタを登録することもできます。 連結取引先マスタはシステムテナントに登録します。
連結取引先マスタタブ
◆必須入力ではないマスタが見つからない場合は無視する
連結取引先マスタプロセスを実行して各業務テナントに取引先マスタを登録する際に、各業務テナントに登録されている各種マスタを検索して取引先マスタにセットする処理で、検索しても対応するマスタが見つからなかった場合に、無視して登録するか、エラーにして登録しないようにするか制御します。この設定は、取引先マスタの登録で任意入力になっているマスタにのみ有効です。必須入力になっているマスタが見つからない場合はエラーになります。
◆取引先グループ(検索キー)
連結取引先マスタプロセスで、連結取引先マスタの情報をもとに取引先マスタを登録する際に、このフィールドに入力されている情報をもとに、各業務テナントに登録されている取引先グループを検索し、取引先マスタにセットします。連結取引先マスタをもとに各業務テナントに取引先マスタを登録する際には、各業務テナントに同じ検索キーの取引先グループを予め登録しておいて下さい。
◆請求スケジュール(名称)
連結取引先マスタプロセスで、連結取引先マスタの情報をもとに取引先マスタを登録する際に、このフィールドに入力されている情報をもとに、各業務テナントに登録されている請求スケジュールを検索し、取引先マスタにセットします。
◆支払条件(検索キー)
連結取引先マスタプロセスで、連結取引先マスタの情報をもとに取引先マスタを登録する際に、このフィールドに入力されている情報をもとに、各業務テナントに登録されている支払い条件を検索し、取引先マスタにセットします。
◆まとめ請求書作成条件(検索キー)
連結取引先マスタプロセスで、連結取引先マスタの情報をもとに取引先マスタを登録する際に、このフィールドに入力されている情報をもとに、各業務テナントに登録されているまとめ請求書作成条件を検索し、取引先マスタにセットします。
◆プライスリスト(名称)
連結取引先マスタプロセスで、連結取引先マスタの情報をもとに取引先マスタを登録する際に、このフィールドに入力されている情報をもとに、各業務テナントに登録されているプライスリストを検索し、取引先マスタにセットします。
◆割引スキーマ(名称)
連結取引先マスタプロセスで、連結取引先マスタの情報をもとに取引先マスタを登録する際に、このフィールドに入力されている情報をもとに、各業務テナントに登録されている割引スキーマを検索し、取引先マスタにセットします。
◆購買用支払条件(検索キー)
連結取引先マスタプロセスで、連結取引先マスタの情報をもとに取引先マスタを登録する際に、このフィールドに入力されている情報をもとに、各業務テナントに登録されている支払い条件を検索し、購買用支払条件として取引先マスタにセットします。
◆支払依頼伝票作成条件(検索キー)
連結取引先マスタプロセスで、連結取引先マスタの情報をもとに取引先マスタを登録する際に、このフィールドに入力されている情報をもとに、各業務テナントに登録されている支払依頼伝票作成条件を検索し、取引先マスタにセットします。
◆購買用プライスリスト(名称)
連結取引先マスタプロセスで、連結取引先マスタの情報をもとに取引先マスタを登録する際に、このフィールドに入力されている情報をもとに、各業務テナントに登録されているプライスリストを検索し、購買用プライスリストとして取引先マスタにセットします。
◆購買用割引スキーマ(名称)
連結取引先マスタプロセスで、連結取引先マスタの情報をもとに取引先マスタを登録する際に、このフィールドに入力されている情報をもとに、各業務テナントに登録されている割引スキーマを検索し、購買用割引スキーマとして取引先マスタにセットします。
◆連結取引先マスタプロセス
連結取引先マスタタブでは、連結取引先マスタプロセスが実行できるようになっており、選択されている連結取引先マスタの情報をもとに、各業務テナントに取引先マスタを登録できます。
取引先マスタを登録するテナントを複数選択できます。テナントを空欄にした場合、すべてのテナントが登録対象となります。
所属取引先タブ
連結取引先マスタプロセス
連結取引先マスタプロセスを実行すると、連結取引先マスタをもとに、各業務テナントに取引先マスタを登録します。連結取引先マスタプロセスは、「ウィンドウ」と「プロセス」、「検索ウィンドウ」の3か所から実できます。
連結取引先マスタプロセスでは実行結果として下記の4つの数値が表示されます。
登録 = 取引先マスタを新規に登録した件数です。
更新 = 既に登録されている取引先マスタと連結取引先マスタを結び付けた件数です。
失敗 = 何らかの原因で処理が失敗した件数です。
既に登録済み = 既に連結取引先マスタと取引先マスタが既に結びついていた件数です。
プロセス
連結取引先マスタを登録するテナントを選択して、実行します。
検索ウィンドウ
連結取引先マスタを選択して実行することができます。
【補足説明】連結取引先マスタでは取引先マスタのメンテナンス(変更)はできません。
連結取引先マスタは、各テナントに登録されている取引先マスタを束ねて、集計することを目的としているマスタです。連結取引先マスタをもとに、各テナントに取引先マスタを登録できるようになっていますが、登録後に連結取引先マスタの設定を変更して、各テナントの取引先マスタにその設定を反映させる(同期させる)ようなことはできません。各テナントに登録されている取引先マスタは、できるだけ登録されているテナントで自由に設定を変更(メンテナンス)できた方が良いと考えています。
そのため、連続取引先マスタから取引先マスタを登録した際の各種設定値は初期値程度に考えて下さい。
【補足説明】連結取引先マスタプロセスは、JP_CM_BPartner_IDが1000000未満のマスタは、対象外になります。
連結取引先マスタプロセスでは、JP_CM_Product_IDが1000000未満の連結取引先マスタは、各業務テナントに取引先マスタを登録する対象から除外されます。
連結取引先マスタと取引先マスタの結びつき
連結取引先マスタに、連結取引先マスタ[JP_CM_BPartner_IDカラム]を追加しました。手動で、取引先マスタ上で、連結取引先マスタを選択入力して、結びつけることもできます。
同じテナントの内の異なる取引先マスタに対して、同じ連結取引先マスタを結び付けることもできます。この場合、連結品目マスタをキー情報として集計した時に意味がある関係になるように注意して下さい。
連結取引先マスタインポート
連結取引先マスタは、【JPIERE-0092】取引先マスタインポートからインポートできます。
【JPIERE-0092】取引先マスタインポートでは、システムテナントでは、連結取引先マスタがインポートできて、業務テナントでは取引先マスタがインポートできます。
追加テーブル
- JP_CM_BPartner
- JP_CM_BPartner_Location
追加カラム
◆C_BPartner
- JP_CM_BPartner_ID
◆I_BPartnerJPテーブル
- JP_CM_BPartner_ID
追加ビュー
- JP_AllBPartners_V
追加モデルクラス
- MCMBPartner
- X_JP_CM_BPartner
- I_JP_CM_BPartner
- MCMBPartnerLocation
- X_JP_CM_BPartnerLocation
- I_JP_CM_BPartnerLocation
追加プロセスのクラス
- JPiereImportConsolidatedBPartner