2013年

8月

28日

【iDempiere PJ Reports】iDempiere1.0cよりIEサポート

 iDempiere1.0cよりIEがサポート対象ブラウザに加わっていました。ADempiere(アデンピエレ)の時からIEはサポート対象ブラウザから外されていましたが、念願かなって(?)ついにサポート対象ブラウザに加わりました。

 

情報ソース:Bitbuket Commits / ec4e596

 

 iDempiere(アイデンピエレ)が1.0cにバージョンアップされた際に特にアナウンスなどありませんでしたが、1.0bまでIEでログイン画面にアクセスすると右上に表示されていた”You might experience slow performance and user interface anomalies using your current browser to access the application. We recommend the use of Firefox, Google Chrome or Apple Safari.”という表示が1.0cでは消えています。

IEでアクセスした際のiDempiere1.0bのログイン画面
IEでアクセスした際のiDempiere1.0bのログイン画面

 iDempiere1.0bでは、IEでログイン画面にアクセスすると画面右上にIEは推奨ブラウザではない旨のワーニングが表示されました。

IEでアクセスした際のiDempiere1.0cのログイン画面
IEでアクセスした際のiDempiere1.0cのログイン画面

 iDempiere1.0cではIEでアクセスしてもワーニングは表示されません。

 ログイン画面での推奨ブラウザのチェックは、WLoginクラスのdoCreatePart()メソッド内で、

AEnv.isBrowserSupported()を呼び出してサポートブラウザかどうかの判定処理がされているのですが、AEnv.isBrowserSupported()の判定ロジック内が2013年6月27日に下記のように書きかえられています。参照:Bitbuket Commits / ec4e596

 

public static boolean isBrowserSupported(){

Execution execution = Executions.getCurrent();

if (execution == null)

return false;

 

Object n = execution.getNativeRequest();

if (n instanceof ServletRequest) {

Double version = Servlets.getBrowser((ServletRequest) n, "ff");

if (version != null) {

return true;

}

 

version = Servlets.getBrowser((ServletRequest) n, "chrome");

if (version != null) {

return true;

}

 

version = Servlets.getBrowser((ServletRequest) n, "webkit");

if (version != null) {

return true;

}

 

version = Servlets.getBrowser((ServletRequest) n, "ie");

if (version != null && version.intValue() >= 8)

return true;

}

return false;

}

 

サポートブラウザの判定ロジックではIEのバージョン8以上がサポート対象になっている事がわかります。

ZKがサポートしているブラウザ

 念のため、iDempiereのWeb-UIの開発フレームワークであるZKのサポートブラウザについて確認しておきたいと思います。

 このレポートを書いている2013年8月28日現在では、iDempiereではZKの6.5.2という2013年3月26日にリリースされているバージョンが使用されています。

 ※2013年8月にZK7が公開されていますが、現段階ではPreview releaseというステータスで正式リリースとは違うようです。2013年7月2日にZK6.5.3というバージョンもリリースされていますが、iDempiereでは逐次ZKのバージョンをアップさせていますので、iDempiereのZKは概ね最新のバージョンを使用していると言えます。

 

参考:JIRA IDEMPIERE-816 Upgrade to Zk6.5.2

 

参考:ZK 7.0.0 Preview release notes

 

 ZKのサイトではSupported Browsersとして次のブラウザを掲載しています。

Internet Explorer 6, 7, 8, 9, Firefox, Chrome, Safari, iOS Safari, Opera, Opera Mini...

情報ソース:ZK Features

※リンクサイトの下部にSupported Browsersとして掲載されています。

【2013年11月28日加筆】

確認したところ、ZKのSupported BrowserがIEについてはIE8+となっていました。これはIE8以上のバージョンをサポートしているという事だと思いますので、IE10や最新のIE11もZKはサポートしているという事になるかなと思います。

iDempiereがサポートしているブラウザと推奨しているブラウザ

 iDempiereのトップコミッターでありiDempiereプロジェクトの中心人物であるカルロスさんが運営しているWikiでは、推奨ブラウザとしてChorome、Firefox、Safariが挙げられています。

情報ソース:GlobalQSS:IDempiere/Running iDempiere within Eclipse

※リンクサイトの下部に”NOTE: Recommended browsers are chrome, firefox and safari.”として掲載されています。

 上記のWikiは以前から書かれているものですので、ただ更新されていないだけという可能性が高いです。ここまでの事を総合して考えると、iDempiere1.0cではIEもサポート対象のブラウザにしたけど、ChromeやFireFoxの方が少し快適に使えるよ!!といった所でしょうか。

 

iDempiere1.0cのサポートブラウザのまとめ

 iDempiere1.0cのサポート対象ブラウザをまとめると次のようになるかと思います。

Internet Explorer8,9 、FireFox、Chrome、Safari 

※WebKitベースのOperaも多分OKです。

※IE10は、ZKがサポート対象ブラウザに入れていないのでiDempiere1.0cでもサポート対象とは言わない方が無難だと思います。しかし、今の所IE10で不都合な点は発見していません。

 【2013年11月28日加筆修正】

※ZKでIE8+とサポートブラウザがなっているので、IE10もサポートブラウザと言って、問題ないと思います。実際に操作性で一番良いかなと私(萩原秀明)が個人的に思っているのが今のところIE10です。IE11はまだ未検証です。

Internet Explore8の問題点

 iDempiereが1.0cになって、Internet Explorer(IE)8はサポートブラウザになったと言えますが、不都合な点も発見されています。

スクロールバーが表示されない

 IE8では画面を縦スクロールさせるサイドバーが表示されない事が確認されています。

IE8のスクロールバー問題
IE8のスクロールバー問題

 縦スクロールバーが表示されていないため、下部で表示されていないフィールドを表示させるためには"Tab"キーを押して画面をスクロールさせる必要があります。

 IE10では、縦スクロールバーが表示されています。

IE10
IE10

【技術情報】IE8の縦スクロールバーの表示について

 iDempiereの標準機能のままでは、IE8で縦スクロールバーを表示することはできませんが、Web-UIのフレームワークとして使用しているZKの使い方を少し修正するだけで表示させる事ができます。